転職面接でどんなこと聞かれるのか気になりますよね?
私はいわゆる事業会社と呼ばれる、非IT企業の社内SE(情シスとも言う)をやっています。
元々は未経験でこの世界に入ってますので、元SEとかITエンジニアの人が社内SEに転職する人には、あまり役にたたないかもしれません。
とはいえ、IT業界にいる人には見えない世界があるかもしれません。
IT担当者を必要としている現場の立場から、社内SEへの転職面接時に受ける質問の模範回答を例示していきます。
私自身、人手不足でたまに面接官もやってますので、今回はシンプルな回答になりますが、参考になれば幸いです。
社内SEへの転職面接時の心構え
社内SEへの転職面接時に限らない話ですが、転職面接とは企業と応募者が相互理解を深める場です。
受かりたい一心で相手企業に好かれようとしても、見破られますし入社してから「こんなはずじゃなかった」となったりしますので、おすすめできません。
「自分に合う会社なのか確認する」という気持ちが大事です。
自分自身のためにもなりますし、会社から見ても真剣に向き合っていると高く評価されます。
このあとにも詳しく書きますが、こちらから質問する内容がとても重要です。
社内SEへの転職面接前に会社のITレベルを見極める
転職面接前に応募する会社について確認する事がいくつかあります。
なかでも重要なのはこの2つです。
・会社の労働環境
・会社のITレベル
会社の労働環境
社内SEは基本的に残業が少ないです。
もちろんシステムメンテナンスなどは、誰も使ってない時間帯に実施するのがいいので土日出勤もありますが、年に数回なはずです。
会社の労働環境でどの部分を見るかというと、社内SEとしてではなく、会社としてどれくらい残業しているかを確認したほうがよさそうです。
風土的に残業が当たり前の文化だと、自分の仕事が終わっても帰られないってことが往々にしてあります。
会社のITレベル
こちらはどのように見るかと言うと、まずはホームページを確認します。
大抵の企業ホームページはダサいです。
そうではなく、ファッショナブルでカッコよければ、ITに力を入れている企業だったり、予算を投下できる体力のある企業ですので、ITレベルは高そうと推測できます。
入社する企業のホームページがダサければダサいほどいいです。
担当業務がホームページも業務範囲内だと改善がやりやすいですし、ダサいホームページを持つ会社は大抵の場合社内ITレベルも高くないので、入社後についていけなくて辞めるといったリスクは低いでしょう。
社内SEへの転職面接時、質問への回答で大事なこと
ここまでは社内SEとして入社したい会社を見極めるポイントを書いてきました。
面接を受ける会社が決まったとして、実際に転職面接時での質問に回答する内容を考えていきたいと思います。
面接官はどんなことをみているかというと、
・企業文化と合うか
・求めているスキルを持っているか
・コミュニケーション能力があるか
といったところを見ています。具体的に説明していきます。
企業文化と合うか
例えばITレベルの低めな会社でごく普通のITシステムを導入するような立場の社内SEを目指した場合に、その人自身が最先端のものを好むようだと厳しいかもしれません。
こういう会社はITをコストと考えがちなので、費用対効果でどれだけメリットが出るかというところを丹念に説明する必要があります。
最先端のものを導入するよりも、いま一般的に使われているものを提案したほうが他社の導入事例も多く、経営陣に想像がつきやすいですよね。
そういう目線で仕事ができるかどうかを求められているわけです。
面接官と話をしていくなかで、どういう人が求められているか見えてくるかと思いますので、まずはしっかり合わせていきましょう。
求めているスキルを持っているか
これは次の2パターンが多いです。
・ITの専門家を外部から連れてくる
・人手不足で人員補充
前者だと、自分が入社したらどれくらい貢献できるかを説明する必要があります。
一番わかり易い面接時の回答としては、社内システムのヒアリングをこちらからしてしまって、改善方法を何パターン化示すといった内容が相手に響くでしょう。
ここではもちろん、現在の社内システムのデメリットなどを話すのではなくて、いろんな引き出しがありますよということを示すだけで大丈夫です。
後者の場合は、次に出てくるコミュニケーション能力があるかどうかが重要視されますので、現在持っているスキルのアピールとして背伸びする必要はありません。
わかりやすいところでいうと、基本情報処理技術者試験合格してますとか、TCP/IPの基礎は理解していますとか、そういったレベルで大丈夫です。
というのも人手不足の場合は入社後に教えてもらえるからです。
コミュニケーション能力があるか
ここで大事なのは、コミュニケーション能力が高いかどうかではなく、あるかどうかです。
なぜコミュニケーション能力が見られるかというと、極端に高い人を求めているのではなくて、社内SEの業務上、社員にIT環境を説明する必要があるためです。
必要なことしか話せないような人だと、社内の人に検証を手伝ってもらうなどの交渉がうまくいかないことがあり、仕事が円滑に進まないからです。
例えば、なにかのシステムが障害を起こして半日業務ができなかったとします。
そのときに、「社員からいつ復旧しますか?」といった問合せがあった場合に、「サーバのHDDが故障して交換に時間がかかるのでわかりません」と淡々と事実を伝えるのではなく、「目処が立っておらず時間がかかるかもしれないので、別の業務を行った方がよさそうです」と一歩踏み込んで社員の立場で考えて回答するといったスキルが求められます。
社内SEへの転職面接時、面接官にITの知識がない場合
よくあるケースとして、専任のIT担当を初めて募集するような会社の場合、管理部署が総務部だったりしてITの知識がない人が面接官の場合があります。
そのときは、下手に専門用語を使って自己アピールするのではなくて、わかり易い言葉でIT周りは私に任せて貰えれば大丈夫だと思ってもらえるようなアピール方法が有効です。
コツとしては、途中途中で、何度も面接官の質問の意図にあっているか確認をしましょう。
一方的に話すのではなく、会話のキャッチボールをしながら質問に答えるイメージが持てれば大丈夫です。
また、面接官にITの知識がない場合、なぜかIT技術者は社会性が低いと思われているようで、「大きな声で相手の目を見てしっかりあいさつをする」ということが大きな評価ポイントだったりするので不思議です。
まとめ
ざっと書いていきましたが、社内seへの転職面接で質問に回答するときに大事なことは、相手の質問の意図に合っているか確認しながらIT分かっている感じでアピールするととてもいいです。
面接官の立場からすると、現場に寄り添う姿勢が伝わります。
実際に仕事でも相手の意図を確認しながらITの説明をするということが本当に多いですのでとても大事です。
社内seへの転職面接で質問の回答を考える上で少しでもお役に立てれば幸いです。なにか聞きたいことがあれば気軽にお問い合わせください。それではまた。
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