この記事では、社内SEに必要なスキルという内容をお伝えしたいと思います。毎度のことですが、私のブログでは社内SEの定義としていわゆる情シスのことを指しています。
未経験で派遣社員としてスタートした社内SEとしてのキャリアも10年以上経過して、大手企業の正社員として無事に働けている理由を掘り返してみまして、「社内SEに必要なスキル」という形でまとめてみました。
もし社内SEになりたいと思う人がいましたら、向いてるかどうかの指標になるかもしれません。スキル、スキルと言われてもしっくりこないかもしれませんが、そういうものなのね的な感じで見てください。
それでは、いきます。
社内SEの1番大事なスキル:会話力
結局仕事なんて人とのコミュニケーションの中でしか発生しないので、ITと言えどもとても重要です。
あまり人と関わるのは苦手という理由で社内SE含むIT関連の職種に就いてもしんどいかもしれません。
社内SEの仕事の範囲って、大きく言うと会社のIT基盤を支え、ITの力を使って自社のビジネスに貢献するのが主な目的となります。
目の前の仕事だけで見ると、ヘルプデスクで問合せに対応していくわけですが、その中に会社としてよりよくするヒントが詰まっているわけです。
それを拾えるかどうかが会話力というスキルになります。
社内SEに必要なスキル2つ目:仮説力
社内SEに必要なスキルとして、次に挙げたいスキルは「仮説力」になります。
社内SEに必要な仮説力というスキルはどういうものかというと、言わなくても分かりそうですが、相手がどういうことに困っているのか推測する力です。
想定できる全パターンを考えてみる
トラブル時での問合せ内容によっては、例えば「インターネットにつながらない」という問合せがあったとします。
その原因を推測する、問題に対して仮説を立てるのですが、例えば、回線の問題なのか、その場合フロア全体なのか、その人のLANケーブルに問題があるのか、色んなパターンがありますし、それ以外にも、単純にURLを打ち間違えていたなんて基本的なことまで起こりえます。
事実は何か、先入観を排除する
相手からヒアリングをして状況を確認する訳ですが、特にトラブル時では相手がパニックになっていて冷静に状況を判断できない場合があります。
例えば、他地点を繋いでの役員会議でWeb会議がつながらないなんて時の話です。
会議時間が過ぎて全員が集まっている中で、担当者からつながらないので助けて下さいという問合せを受け、現場に急行する事になるのですが、会場の白けた雰囲気を全身に浴びながら、原因を考えるのでなかなか冷静になるのも難しかったりします。
こういった状況は場数を踏むしかない部分もありますが、実際に何が起きているのかという事実を把握して仮説を立てることが重要になります。
相手だけでなく自分にも先入観がある
経験すればするほど、自分の中にノウハウが溜まっていくので、同じ現象に対して解決するスピードが早くなります。
ただ、その現象は本当に同じかどうか毎回確認する必要があります。実は原因が違っていたなんてことは日常茶飯事です。思い込みって怖い。
社内SEに必要なスキル3つ目:演技力
最後にご紹介したいスキルは「演技力」です。社内SEに必要なスキル1つ目の「会話力」と似たような話なのですが、ここではサラリーマンという生き方を踏まえて語らせてください。
1つ目の必要なスキルとして「会話力」を挙げました。こちらはいわゆるコミュニケーション能力という話に置き換えることができます。対して今回の「演技力」についてですが、どのように見せるか、もうひとりの自分を演じられるかという話です。
あまり深く話すと「課長 島耕作」的な話にもなってしまいますので、今回はフワッと説明しますが、例えば、何かミスをした場合に、悪く表現すれば、反省しているフリをするというか、どのように伝えれば反省しているように見えるかということを考えて説明をします。
逆に、自分や会社にとってどうでもいいこと、例えば窓際族のおっさんにPCの調子が悪いから自分が外出していていないときにPCのメンテナンスをしてほしいと依頼があったとします。
そのときに、バカ正直に対応するかというと、私は完全に無視します。とはいえ露骨に無視すると業務に支障が出る可能性があるので、依頼を受けた時は「はい、分かりました!」と元気よく受付けます。そして、そのまま放置します。
相手が何回か問合せてきても、「調べてるんですけど根が深いですね…」とか言いながら時間を稼ぎます。
社内SE(情シス)に限らず、社会人として一番必要なスキルではないかと自分の中では思っているのですが、他人の要求に答え続けていると、自分の時間が全くなくなるので、仕事は自分で選んでいきましょう。
上記の場合だと、起こり得る一番最悪のケースは、窓際族のおっさんに怒られる程度で、たとえ回り回って上司から怒られたとしても、優先した仕事の説明をして謝罪すれば誰もが納得します。
この、最後のスキルについてはもっと語れるのですが、社内SE(情シス)と離れてしまうので、また今度深堀りしたいと思います。
まとめ
今回、社内SEに必要なスキルとして「会話力」「仮説力」「演技力」を紹介させていただきました。
社内SEに必要なスキルと言いながら、どのスキルも社内SEに限定しない話なので、タイトル詐欺っぽいですが、私の考えとしてはWindowsの知識よりも重要だと考えています。
どのスキルも仕事をしながら身につけるタイプのものになるので、現在社内SE(情シス)でない人も意識をすれば、今の業務がよりよくなると思いますし、社内SE(情シス)になったときに効果を発揮します。
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