社内SEの業務内容 その3 システム保守運用

社内SEの業務内容

最近は社内SEの業務内容について記事を書いております。

本日は社内SEの業務内容の中でも、システム保守運用について書いていきたいと思います。

だいぶ地味ではありますが、ご存知の通り、ビジネスを安定運用する上でとても大事な仕事です。

多くの人には興味がないとは思いますが、社内SEという職種が気になる人は見ていって下さい。それでは、いきます。

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縁の下の力持ち

水道やガスなどと一緒にするわけにはいきませんが、会社を続けていく上でシステムの安定稼働は必須条件になります。

会社を支えるシステムの保守運用も社内SEにとって重要な業務内容です。

と言いながらも、すべてのシステムを自分たちで解決するわけではないので安心してください。

すべてのシステムの窓口ではありますが、基本的には業者さんに依頼するために保守契約を結びますので、その管理が主な業務になります。

毎日の積み重ね

社内SEの業務内容その1ヘルプデスクでは、社員からの問い合わせ対応について説明をしました。

社内SEの問合せ業務、ヘルプデスクは大変?パターンをこなせば大丈夫
社内SEの業務内容として様々な業務がありますが、やはり基本はヘルプデスクではないかと思っています。今会社でどんなことが起きているかビジネス目線の勉強にもなりますし、問い合わせが多い内容に関しては業務改善するべきポイントがわかります。

このヘルプデスク業務は、言ってしまえば、こちらが何もしなくてもお客様は向こうから勝手にきます。

ここで少し脱線させてください。

仕事の概念について私の考えを語ります。

仕事というものは常に相手がいます。営業という仕事は一番わかりやすくてお客様のために価値を提供し、その対価としてお金を得ます。

何が言いたいかというと、社内SEの仕事は社員をお客様と考えれば、社員に対して価値を提供することでお金を得ることができます。当たり前なんですが。

人によっては社内と社外で切り分ける人もいて、社内の人向けであれば適当でいいだろうとか甘い考えを持って仕事にあたる人がいるのですが、それだとご自身の成長はありません。(ここでは、成長が必要かどうかは置いておきます。)

その仕事は誰のためか

脱線しましたが、ヘルプデスクの場合は、お客様が問合せをしてくれることに対して問題を解決することで価値を提供することができるので、あまり頭を使わなくても時間が過ぎます。

対してシステム保守運用に関しては、毎日の積み重ねが重要になってきます。

とはいえ最近ではそれも自動化されており昔ほど大変ではないのですが、少し前までは磁気テープにバックアップを取るために毎朝交換するなんていう業務もありました。

毎日バックアップを取ったり、システムから吐き出されるログの中からエラーだけメールで届くようにしたりと、日々の安定稼働のために監視する業務になります。

トラブルは突然に

とはいえ、サーバのハードディスクが壊れるなどでシステムが停止したりすることがまれにあり、迅速な対応も重要ですが、その後のなぜ起きたか、再発防止策はどうすればいいかなど、年1回のシステム監査のためにエビデンスを残しておく必要があります。

会社のシステムに限らず、家電でも急に壊れたりすると思いますが、とにかく急です。なんなら忙しいときに限って壊れたりします。困ったものです。

謎のやってる感

日々のバックアップやログ取得など、コツコツ系が重要なシステム保守運用業務ですが、突然トラブルが発生したりすると日常業務は忘れてしまいます。

原因を追求するために時間が過ぎますので、謎の仕事やってる感というか達成感がありますが、本来は故障する前に予防するのが大事なので、肝に銘じておきたいところです。

消防署理論

ここで大事なのが、どこかで聞いてきた消防署理論なのですが、システム保守運用業務については会社からあまり評価されません。動いてて当たり前だという部分があるので、止まったらマイナス査定でプラスに評価されることはないところが多いのではないでしょうか。

どうせ頑張ったって…と思っていた頃に知った消防署理論とは、消防士の仕事は火災の対応をするのが主な業務だと思っておりましたが、そうではなく、むしろ何も起きていない時に火災の恐ろしさや、火災が大きくなる前の初期消火の啓蒙活動に常日頃、力を入れているという理論です。

そんな話を聞いて、社内SEも同じだと思い、日頃の従業員へのITリテラシーの啓蒙活動が重要な業務なんだと考えるようになりました。

システム保守で得られるもの

ここまで書いてて、記事の内容が硬すぎて私自身が離脱してしまいそうですが、やはりこのシステム保守運用という業務は会社にとってとても大事です。そのことがわかっている経営陣は私達に対してとても丁寧に労ってくれます。

こういったシステム保守運用というなかなか厳しそうな業務でも、自分に甘いタイプの私がしっかり頑張れるのは、責任感というよりもシステムがコケたら大変というプレッシャーもあるかもしれませんが、システムを通して人の役に立ちたいという思いとともに、スケジュールを立ててコツコツ頑張ることを経験できるのはとてもありがたいです。

また、未経験の人にお伝えすることではないかもしれませんが、長期的な視点で考えると、いつ保守が終わる、そのあとどうするか、次にどのようなシステムをいつ提案するかなど、システム保守業務からシステム導入業務に繋がっていきますので、手を抜かずに日々頑張りましょう。

まとめ

この記事では社内SEの業務内容の中でシステム保守運用について書いていきました。

システム保守運用という業務は毎日の積み重ねでもあるので、永遠に続いていきそうな気もします。

とはいえ、5年後、10年後など保守契約のタイミングで色々考えることもありますので、新しいシステムの導入とワンセットで考えていくと社内SEの業務内容の全体像がつかみやすいです。

次は業務コンサルについて書いていきます。システム導入とどう違うのなどあると思いますが、個人的な分類なので軽い気持ちで読んでいただければと思います。それでは!

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