社内SEには納期という概念はない

社内SEの業務内容

この記事では納期という概念が社内SEには存在するのか、IT担当者歴13年になる私が回答していきたいと思います。

そもそも納期という言葉が出るのは、お客様目線で仕事をされている人だと思います。相手のことを考えて仕事をするのはとてもいいことです。

IT企業でSEなどを経験されているとお客様にいつまでに納品しないといけないという納期が確実に存在するので、納期に間に合わないと人材を投入し、その人材がうまく機能せず余計に仕事が回らなくなるという、いわゆるデスマーチ的な事態が発生するため、納期という言葉に敏感だと思います。

社内SEをやっていると納期についてあまり意識することはありませんが、いつまでに構築完了して社内リリースするという期限はありますので、それがいわゆる社内SEにとっての納期になるかと思います。

ただ、言い方は悪いですが、しょせん社内のことなので期限が延びたところで直接お客様に迷惑をかけることはないので、考えることは自分の評価が下がるかどうかになります。

この記事では、社内SEが気にする「納期」について、万が一プロジェクトが伸びそうな時に評価を落とさない方法を書いていきます。

それではいきます。

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社内SEが気にする「納期」とは

社内SEの仕事はヘルプデスクが日常業務のメインになりますが、並行して新規システムの導入計画なども行っています。

例えば9月にシステム構築が完了し、10月から社内リリースというスケジュールで動いた時に、ベンダーさんと一緒にプロジェクト管理を行うので、ベンダーさんの作業期間から逆算し、サーバなどの機器の手配がそれまに間に合うかどうかのところで、「機器の納期」を考える必要があります。

発注したものの、最近だと新型ウイルスの影響で中国からの部品の手配が止まっていてサーバの納品が遅れるといったこともあるので、無事に手元に届くまでは機器の納期について注意が必要です。

あと機器だけでなくて、「納期」の落とし穴としては、商流によってはMicrosoftのサーバライセンスなどソフトウェアのライセンスの納期も発注後1ヶ月かかるなんてこともあるので、実際の物品でなくてもソフトウェアのライセンスの納期管理についても社内SEのとしては注意が必要です。

プロジェクトが伸びちゃう、どうしよう

今まさに動いているプロジェクトで、オンプレミスで動いている既存のシステムをクラウド環境に移行するというものがあります。

はじめは1つのシステムをクラウド移行するということだけだったのですが、ついでに色々実施しようということになり、ネットワーク環境も変更することになりました。(こんなことをするからスケジュールが延びる原因になるのですが…)

新規にデータセンターを借りて、そこに社内の他のサーバも移設し、本社からインターネット接続していたものを、データセンター経由でインターネット接続する形に変更するので、回線の手配やネットワーク機器の手配、プロバイダーの手配など、様々な納期管理が発生することになりました。

社内SEも2パターンの人種が存在していまして、仕事しないパターンの社内SEあるあるですが、こんな状況のときに、ベンダーさんに進捗を丸投げして社内SE自身が管理せず、何がどこまで進んでいるか把握していないため、気づけば回線工事の手配が滞っており、今から手配して回線敷設されるのが2ヶ月後…なんて絶望的な状況になることも。

そうなると誰かがフォローする羽目になるのですが、それでも社内リリースを延ばさざるを得ないこともあるわけで。

ダメな社内SEのパターン:人のせいにする

ダメな社内SEのよくある言い訳として、ベンダーさんに依頼していたら実施されていなかった、などの他人のせいにするパターンが多いです。

これが一番評価下がるわけで、上司からすると社内SEとしてのアナタの存在意義は??となってしまうわけです。本来あるべき姿としては、ミスを認めて、どこでミスをしたか、次どうすればミスをしないかを考える必要があるわけです。

延びるのは仕方がないと思わるように持っていけるか

万が一、言い訳する場合に評価を下げない方法として、良いか悪いかは置いておいていつでも使えるわけではないですが、あるといえばあります。

今回のような緊急事態では、社内システム導入の優先度は会社を回すことよりも低くなりますので、会社を回すことに専念して社内システム導入を遅らせますという形で、あくまで主体的に、どう考えても遅らせたほうがいいと思ってもらえる理由を準備すれば、社内SE自身の納期管理のミスを棚に上げても大丈夫な場合があります。

分かりやすい具体的な例をあげると、今回であれば全社員が在宅勤務に移行し、ただでさえ通常業務を回すのに支障が出てる状態です。

そんな中で、新しいシステムを導入すると混乱が起こるのは必至なのでリリースを延期しますと言ってしまえば、実は社内SE自身が納期管理をミスって回線手配ができていなかった、ということはわかりませんよね。

そんな感じで、誰のせいにもせず、社内SE自身が主体的に考えた結果、会社として延期したほうがいいでしょって持っていければ納期ミスを隠すことができます

終わりに

社内SEの納期について私自身の考えを書いてみました。他の職種から社内SEに転職を考えている場合、特にお客様と直接やり取りをしていたSEなどでは納期管理で苦労してきたかと思いますが、社内SEの場合はあまり納期という概念はありません。

当然会社によっては様々なので、一概には言えないですが社内SEは納期のプレッシャーはないと考えていても差し支えありません。

社内SEはとてもいい職種で、これからの時代に必要とされる人材ですし、これからどんどん足りなくなりますので、もし転職を考えているのであれば一度チャレンジしてみてほしいです。

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