社内SEが強引に在宅勤務環境(リモートワーク)を構築して通勤がなくなった話

テレワーク対応

どうもこんにちは、MDです。今回は在宅勤務環境(リモートワーク)の作り方について書いていきたいと思います。

当社は卸をやっている会社で、営業が花形です。メーカーでもないので在庫管理や生産管理などもなく、在宅勤務は比較的導入しやすい会社かと思います。

ただ、昔ながらの会社でしたので、取引先とのFAXのやり取りや、紙の請求書の送付手配など、出社するのが当たり前で社員誰もが在宅勤務なんてテレビの向こう側の話だよね、って感じで他人事でした。

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いざ緊急事態宣言が発出されると

そんな中、このコロナの状況で、

・従業員は感染したくないから在宅勤務をしたいけど環境が整っていない
・経営陣は社員が感染したら取引先から敬遠されるのは避けたいけど環境をどう整えていいかわからない

という「従業員・経営陣ともに在宅勤務ができればやりたいけど、環境の整え方がわからない」という意見で一致しました。

私自身は会社の社内SE(情シス)という立場で、社員が使うPCやプリンタ、複合機などIT周りの管理をするのがメインの仕事です。

社員全員が出社しているので私も出社しますし、PCが壊れたりしたら対面で対応しないといけないので、社員が在宅勤務になったとしても私は一番最後かなーと思ってました。

在宅勤務環境の提案

それとは別の感情として、私が頑張れば全員在宅勤務にも移行できるかも、と思い、色々調べてみて思ったより簡単に構築することができることを知り、提案書にまとめて承認をもらい期間的には3ヶ月程度で完了しましたので、そのあたりの説明になります。

やったことは以下です。

・「シン・テレワークシステム」導入提案書の作成
・追加で必要なPCの購入

というのもテレビで、「シン・テレワークシステム」というものが無償で公開していることを知りました。

NTT 東日本 - IPA 「シン・テレワークシステム」 新型コロナウイルス対策用 テレワークシステム 緊急構築・無償開放・配布ページ

簡単に言うと、普段会社で使っているPCにリモート用ソフトをインストールし、自宅で使用するためのPCにもリモート用ソフトをインストールすることで、2つがセキュリティを担保した状態で通信をすることで、自宅から会社に置いているPCをリモートで操作するという仕組みです。

これだと、自宅のPCにメールの設定などとくに不要で、会社のPCを使っているのと同じ状態になるので、とても簡単にリモートワーク環境を構築することができました。

追加で購入するPCはテレワーク助成金を使って購入したのであとから同じ金額だけ戻ってきて、実質タダで導入することができ、経営陣も従業員も皆ハッピーという感じで導入することができました。

課題は山積だが先は見えた

実際にはFAXの問題とか紙の請求書の問題とか残るわけですが、何が良かったかというと、
「在宅勤務環境は他人事ではなく、業務フローを変えることで自分たちでも導入できるのだ」
と従業員・経営陣ともに自分事として思えたことです。

まずは半数から輪番制で在宅勤務を実施し、これからどんどん出社する人を減らすためにFAXを複合機でファイルサーバに保存してくれる機能を使ってFAXの電子化を行います。

紙の請求書も今では電子化できる仕組みがサービスとして出回っているのでそれを使う予定です。

経営陣としては従業員がサボるのではなんてことも考えたりしたようですが、逆に従業員のモチベーションも上がり売上も上がるという奇跡的な感じに仕上がっております。

やはり社員全員が目指す方向が一緒だと、一気に環境を変えることができるのだなと実感し、社内SE(情シス)という仕事はとてもやりがいのある仕事だと私自身再認識できました。

社内SEとしての日常業務もリモート化を進めており、いまでは週に2回ほど出社している状態で、今まで以上に子育てにも時間が取れて家族の一体感も増してきて、とてもいい感じに日々過ごせています。

情シスはオススメの業種です

もし、IT関係の仕事に就きたいなと思う人がいるようでしたら、プログラマーとか開発系も面白いかと思いますが、普通の会社をIT化するお手伝いができる社内SE(情シス)という仕事も面白いし、めちゃくちゃ実力つきますので、とてもおすすめです。

私は無職で未経験から社内SEになったので、チャンスはあるかと思います。応援しています。

ちなみにですが、情シスに限らず業務をIT化するにはIT担当者だけでなく経営陣と従業員の協力が不可欠なのですが、このあたり認識のない社員が多くて困ってます。

この本を見て私の困りごとはどの会社でも共通なのだという認識になり、情シスの経験を積めば他社へのコンサルとして生きていけることを確信し、今に至ります。おすすめです。

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